【育脳】栄養豊富なお弁当が頭の良い子を作る

栄養が正しく十分に摂れているほど、学校での成績もよい。

「おそらくそうだろう」と多くの人は思うでしょうが、統計的にそれを確かめることはこれまであまりなされていませんでした。

 

朝食を食べる習慣と学力の関係については、比較的多くの調査結果があります。

しかし全体的な栄養状態と学力の関係については、あまり研究がなされていません。

そこで、アルバータ大学(カナダ)が約5000人の学童を対象にこの調査を実際に行い、結果が「全米学校保健協会」の機関紙に発表されました。

結果はこうでした。

 

朝食だけでなく、一日を通じて野菜・果物・タンパク質・食物繊維を十分に摂り、脂肪からのカロリー摂取を控えた子どものほうが、塩分や飽和脂肪酸(肉に多く含まれる)の多い食事をしている子どもよりも、読み書き能力テストの成績が良い。

 

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この結果を踏まえて言えることは、子どもの脳の潜在能力を発揮させ、さらに成長させるためには、朝食だけでなく昼食にも配慮をしてあげよう、ということです。

 

しかし、子どものためとはいえ、毎日毎日「ブレインフードお弁当」を作り続けるのは大変です。

朝は時間がないからなおさらですね。

たとえばこんな工夫をしてみてはどうでしょうか。

 

<お弁当を作る時間をセーブするアイデア例(抜粋)>

ひとくちサイズに切った鶏肉や魚を生のままマリネにし、弁当に入れるサイズに取り分けて袋詰めし、ふだんは冷凍しておく。前の晩に必要な数の袋を冷蔵庫に移し、解凍する。翌朝、それを数分ボイルし、サラダに入れたりパンに挟んだり、パスタに絡めたりする。

週末に食べたローストビーフやローストチキンの残りをとっておき、お弁当のサンドイッチにする。

豆類は各種の栄養が豊富で、血糖値の乱高下を起こさない優れたブレインフードです。週末に豆をまとめて茹でておき、お弁当サイズに取り分け、冷蔵庫に保管しておきます。3日くらいは保存がきくでしょう。お弁当に入れるときは、サラダに混ぜたり、「フムス」にするとよいでしょう(「フムス」…茹でた豆に、ニンニク、オリーブオイル、レモン汁などを加えてすりつぶし、塩で調味したペースト状の料理。記事右上の写真)。

野菜もあらかじめ多めにカットしておき、ふだんは冷蔵庫に保管。お弁当を作る際に冷蔵庫から必要な分を取り出し、サンドイッチにしたり、サラダにしたりする。

 

【出典】

Nutritious Meals Make Better Grades

シカゴ・トリビューン