人類最大の発明というと
- 火を使えるようになったこと
- 道具の発明
- 文字の発明
などが候補としてあげられますが、イギリス「ガーディアン紙」によれば最大の発明は
「料理」
だそうです。
最大の発明が料理だという理由は、料理は食料を小さく柔らかく食べやすくするため、脳の活動に必要なエネルギーを1日2食なり3食なりの食事で賄うことができるから。
脳の大きさは体重の40分の1にすぎませんが、体が必要なエネルギーの5分の1を消費しています。
エネルギーだけでなく、脳は大量の栄養素も必要としています。
つまり脳は「大食い」の臓器。
もし大昔の人類が料理を発明していなかったら、大食いの脳を養うのはとても大変な作業になります。
具体的にいうと、もし「料理」が発明されず、大自然のなかで「生食」のみをしていたとしたら、
1日のうち9時間は食事時間
になってしまうそうです。
9時間のあいだ、ムシャムシャモグモグし続けるわけです。
そうしないと、いずれ脳が働かなくなります。
しかし、毎日9時間のあいだ食べ続けるとしたら、せっかく働いている脳を使う時間がありませんね。
食べるのに忙しくて、道具や文字を発明している余裕はなかったかもしれません。
道具や文字が発明されなかったら、文明はなかったことになります。
大自然のなかで、ひたすらモグモグするだけの人生。
まあ、ある意味それも幸せなのかもしれませんが。
でも、この議論を追求すると哲学になってしまうので、やめておきます。
というわけで、この世に料理がなかったらいつまでも原始時代だったかもしれない、という話でした。
【出典】
Invention of cooking made having a bigger brain an asset for humans
ガーディアン紙